車が故障した時に利用する牽引ロープの事、知っておきたい
道路を走っている時に、車が別の車をロープで引っ張っている姿を見たことがないでしょうか。
これが牽引している状態で、故障した車を別の車で牽引する時に利用するのが、牽引ロープです。
パッと見ると普通のロープと感じますが、実は様々な種類があり、長い、短い、伸縮性があるなど、牽引ロープにも種類があります。
長すぎる場合、カーブで曲がるときに揺れ幅が大きくなりますし、短すぎると逆に追突の危険性があるのです。
車が故障したという緊急時に利用するものなので当然、普段利用するものではないのですが、万が一の時に利用出来るように装備しておきたいものの一つです。
牽引ロープはどのようにして利用するのか
故障車をけん引する時には、牽引ロープを取り付ける必要がありますが、この時バンパーなどに直接引掛けるように利用すると部品を壊す恐れがあります。
牽引用フックはバンパー付近にある事が多いのですが、4WDのSUVなどの場合、わかりやすい位置にフックがついている事もあるのです。
こうした車以外は、バンパーの一部を取り外した場所にフックがある、フックを取りつける穴が開いている事もあります。
穴だけという場合には、車に通常携帯されているはずの工具の中に、ネジ式フックがあると思いますので、そこに牽引ロープンのフックを取り付けて利用します。
フックの場所によりますが、変形させることもあるので十分注意して行ってください。
もしロープが破断すると反動でフックが大きく暴れて、バンパーを破損させることもあります。
スタックから脱出する時にも牽引ロープを利用しますが、この場合、かなり強い破断張力がかかってくるので、その対応として一気に発進せずゆっくり加速するようにします。
また破断張力の強いロープもありますのでそうしたロープでスタック脱出を試みる方が安全です。
牽引を行う時の要注意ポイント、牽引用の白旗をつける事が必要で、この白旗は0.3平方メートル以上のサイズと決まっています。
牽引ロープにはあらかじめこの白旗がついているものもありますので、そうしたものがあれば便利でしょう。
牽引ロープを購入する際の選び方
牽引する場合には、5m以内の安全な感覚を空ける必要があるので、ロープの長さもある程度必要となりますが、長すぎると地面をこすりますし、カーブを曲がりきれない、短すぎると追突の危険性があります。
通常4m前後の長さの牽引ロープが販売されていますので問題はないと思いますが、この長さが必要だという事を覚えておきましょう。
伸縮タイプの場合、地面をこすりにくい、発進時の衝撃が穏やかですが、擦れには弱いという面を持っています。
ワイヤータイプは発進時衝撃があり、車間が近いと地面をこすり扱いにくいので、伸縮タイプの方が安心かもしれません。
フックの形状も色々なので、簡単に外れない構造になっているものを選択すべきです。
牽引したまま走行となると外れやすいものは危険です。
外れにくく構造が工夫されているものの方が高いと思いますが、安全性を考えるとやはり構造が工夫されているもののほうがいいと思います。
破断張力は通常市販されている牽引ロープに表示されています。
引っ張る力にどの程度耐えられるかという数値です。
このほかに、牽引できる車体総重量の表示がある牽引ロープもあるので、種類をよく確認し購入するようにしましょう。